デタラメPhotoshop
海水(海面)

澄んだ海水の様子をPhotoshop4.0標準のフィルタだけで作ります。
97年10月号のMdNに載っていた作例で、京都のデザイナー伊藤範蔵氏の手によるものです。
Example12、13に続いて3度目のご協力を頂きました。伊藤氏に厚く感謝。

注)赤い丸や矢印は、操作の場所や方向を表すため
  に書き加えたもので、Photoshopが表示するわ
  けではありません。


必要とする大きさの新規ファイル(ここでは400×400pixelsにしています)を作り、「背景」をブルー系統の色で塗りつぶしておきます。
そして、ツールパレット上で、背景色に黒を指定して(左図)次に進みます。


フィルタメニューの「ピクセレート」から「点描...」を選びます。
セルの大きさを50pixelsほどにしてOKをクリックして下さい。


続いてフィルタメニューの「ぼかし」から「ぼかし(ガウス)...」を選びます。
半径は大きめ(20〜40pixelsほど)にしましょう。


新規レイヤーを作り、黒で塗りつぶします。
レイヤーパレットが左図のようになっていれば先に進みます。


ツールパレット上で、描画色に白色を、背景色に黒を設定して下さい(左図)。


黒で塗りつぶしている「レイヤー1」に、フィルタメニューの「テクスチャ」の中から「ステンドグラス...」をかけます。

 ・セルの大きさ 20前後
 ・境界線の太さ  2前後
 ・光の強さ    0

に設定しましょう。


続いて、フィルタメニュー、「変形」内の「波形...」を選び、まず「正弦波」と「ラップアラウンド(巻き戻す)」にチェックを入れます。
数値は、プレビューを見ながら適当に決めて下さい。念のためにここで設定した数値を記しておくと、
 ・波数 5
 ・波長 最小 5   最大 57
 ・振幅 最小 2   最大 25
 ・比率 水平/垂直とも45%
です。


同じく「変形」フィルタ群の中から「波紋」を選びます。
大きさ100%程度、振幅数「中」にしてOKします。波の基本形が完成しました。


この「レイヤー1」を、新規レイヤーアイコンに2回続けて重ね、同じものをあと2つ作ります。
上のレイヤーから順に加工を進めていきますので、一番上にあるレイヤーをクリックして、アクティブな状態にしておいてください。
レイヤーパレットが左図のようになっていれば次に進みます。


一番上のレイヤーの作業を行います。
まず、レイヤーメニューの「変形」にある「水平方向に反転」を行います。

続いて、フィルタメニュー「アーティスティック」の中にある「こする...」を選びます(左図)。ここでの設定は上から順に、3、20、5 にしていますが、多少前後しても構いません。

上から2番目のレイヤーには「水平方向に反転」のみ実行して下さい。


上から3番目のレイヤーにはフィルタメニュー「ぼかし」の中の「ぼかし(ガウス)...」をかけます。
半径は3〜4pixels程度にしましょう。


レイヤーパレットを見て下さい。
3つのレイヤーを全て「スクリーン」で重ねます
加えて、各レイヤーの透明度を調整します。特に上から2番目のレイヤーの透明度は20〜40%あたりまで下げたほうが良いでしょう。

海の色が気に入らなければ、イメージメニューの「色調補正」から「色相・彩度...」を選び調整します。
さらに、「レベル補正」などを使って明るさ・コントラストを調整するのも良いでしょう。



完成です。
これを「遠近法」で変形し、上下対称に配置してさらに多少の調整などを加え南国の水面下の雰囲気を出した作例がこちらに、そしてそれを元に色相を変え、加工も施して全く異なる雰囲気にした作例がこちらにあります



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