デタラメPhotoshop
写真の合成 その2

2枚の写真を組み合わせます。
クイックマスク機能と色域選択を使う練習です。
レイヤーやチャンネルの操作が比較的わかりづらいかもしれませんので
文章をよく読んでやってみてください。



合成する2枚の画像を用意します。
水面の写真の代わりとしては例えば花や葉を接写したものや、壁や地面だけを撮ったものなど、色合いがシンプルで全体が同系色のものが良いかと思います。市販の素材集や雑誌付属のCD-ROMにもこのての画像は収録されています。
なお車の写真は、どんなもの(人物の写真など)でも代用できます。



まず車の写真からはじめます。
マスクモードに切り替えます。ツールパレットの左図の位置をダブルクリックしてください。「クイックマスクオプション」というダイアログが開きますので、「選択範囲に色をつける」にチェックをいれます。また、「表示色」はデフォルトでは赤ですが、この作例では車が赤いため、黄色に変更しています。



筆ツール(主に左図のような境界部分に使います)や鉛筆ツール(最後にまん中を塗りつぶすのに最適)などを使って、切り取る部分を丁寧に塗りつぶしていきます。
はみだしても消しゴムツールがそのまま使えますので何度も修正してキレイに塗りつぶしましょう。



必要な部分をすべて塗りつぶすと左図のようになります。
マスクモードの場合、写真に色をつけているわけではありません。ここで黄色に見えているのは、あくまでも選択範囲をあらわしたものなのです。元の画像データは変更されていませんのでご安心を。



チャンネルパレットで一番上にあるメインのパレット(ここではRGB)をクリックします(グレーになります)。



「選択範囲」メニューから「選択範囲の選択...」を選びます。左のようなダイアログが出ますので、チャンネルが「クイックマスク」になっている事を確認して「OK」をクリックします。
さっき塗りつぶした部分が選択範囲になり、点滅する線で囲まれていると思います。ここで「編集」メニューの中の「コピー」(またはコマンドキー+C)をしておきましょう。



次に水面の写真を加工します。
「選択範囲」メニューから「色域指定...」を選ぶと左図のようなウインドウが開きます。カーソルを画像の上に持っていくとスポイトの形にかわりますので、削除したい色の部分どこか一カ所(ここでは濃い青色を選んでいます)をこれでクリックし、あとは「許容量」のスライダで、選択する色の範囲の決めます。
続いて「選択範囲」メニューから「選択範囲の記録...」を選び、新規チャンネルとして登録します。
次の作業のために「選択範囲の解除」(またはコマンドキー+D)をしておきましょう。



レイヤーパレットを見て下さい。
水面の写真はおそらく「背景」となっているはずですので、ここをダブルクリックして、出てきたダイアログでレイヤー名の項目が「レイヤー0」になっている事を確認して「OK」をクリックします。



新たに背景を作ります。
レイヤーパレットの左下にある、端がめくれた紙のようなアイコンをクリックします。「新規レイヤー」という名のダイアログがあらわれますので描画モードの項目を「背景」に変更して「OK」をクリックします。
この新たに出来た背景全体を黒で塗りつぶしておきましょう。



レイヤーパレットで、黒に塗りつぶした背景が選択されている(グレーになっている)のを確認してから「編集」メニューの中の「ペースト」(またはコマンドキー+V)をします。さきほどコピーしておいた車の画像がコピーされ「フロート選択範囲」ができます(左図)。ここをダブルクリックして出てきたダイアログでそのまま「OK」をします。ちなみにこの時点では車の形を示す点線は現れますが、水面の画像の方が上にあるため車そのものの画像は見えません。



レイヤー0、つまり水面のレイヤーをクリックします。このパレットがグレーになりましたね。



「選択範囲」メニューから「選択範囲の選択...」を選びます。ダイアログが出ますから、そのまま「OK」をクリックします。さきほど色域選択した、波の形が点線であらわれたはずです。そして「編集」メニューから「消去」を選びます(またはdeleteキーを押す)。




完成です。
ここをクリックすると、この画像にさらに手を加える一例を表示します。
(車が走っているような効果と、波の色の変更です)



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