デタラメPhotoshop
文字の立体化 その3

ガラスでできているような立体感を持つ文字を作ります。
今回の作例も、前回に引き続き京都のグラフィックデザイナー伊藤範蔵氏考案の
テクニックで、MdN「Photoshopの達人」に紹介されたものです。
この2作例は、同誌で見た瞬間にとても感激したテクニックです。
「簡単なのになかなか誰も気が付かない。もちろん効果は抜群」という、
私がこのページで目指したいと思っている事、まさにそのものでした。
重ねて伊藤範蔵氏に心から感謝いたします。

私の記述にミスがありました。97/4/3に一部訂正しました。



注)赤い丸や矢印は、操作の場所や方向を表すため
  に書き加えたもので、Photoshopが表示するわ
  けではありません。


300×200pixelsの新規RGB書類を開き、文字ツールを使い、黒色で文字を入れます。
文字の大きさは120pixelsにしています。



Photoshop4.0では、文字を入れると新規レイヤーが作成されますので、これを背景と統合させます。
左図のようにレイヤーパレットのオプションから、「下のレイヤーと結合」をすると良いでしょう。(3.0の場合は選択範囲を解除するだけでOKです)



フィルタメニューの「ぼかし」から「ぼかし(移動)...」を選んで下さい。
左図のようなウインドウが出ますので、角度を「-45度」、距離を「40pixels」にあわせてOKをクリックします。



<訂正個所!>
フィルタ「表現方法」から「輪郭検出」を実行したあと、全体を反転させます(イメージメニューの「色調補正」から「イメージの反転」を選ぶ)。左図のようになったはずです。



このままでは多少暗めなので、イメージメニューの「色調補正」から「トーンカーブ...」を選び、カーブを少し上に持ち上げます。
このとき「プレビュー」にチェックを入れておくと見やすいでしょう。



続いて色を付けます。グラデーションツールを選択し、グラデーションオプションを左のようにセットします。
合成法法を「色相と彩度」、方式を「線形」に設定して下さい。グラデーションにはデフォルトで用意されている中から「赤、緑」を使っていますが、他の色でも良いでしょう。



そのまま画像の左下から右上に向けてドラッグします。
文字に色がついたはずです。



もう一度、最初と同じ文字を入れます。サイズも字体も同じものですが、色は白色にしてください。
Photoshop4.0なら、その文字だけ載った新規レイヤーが自動的にできます。
3.0の場合はレイヤーパレットの「フロート選択範囲」になっている部分をダブルクリックし、新規レイヤーとします。
レイヤーパレットが左図のようになったら(レイヤー1には白い文字だけがある)、レイヤー1の不透明度を50%に落としてください。



移動ツールを使いレイヤー1を少しづつずらして、背景と位置合わせをします。拡大して作業すると良いでしょう。
これで終了ですが、画像が多少寝ぼけて見える場合は、「画像の統合」でレイヤーを1つにまとめてから、フィルタ「シャープ」の中の「アンシャープマスク」を「0.7pixels、80%」程度かけてください。




完成です。




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