デタラメPhotoshop
彫刻文字

彫刻刀を使って彫ったような文字を作ります。
基本的にはExample6と同じ手法ですが、多くの方からリクエストを
頂きましたので、ひとつの作例として取り上げる事にしました。

加えて、文字のカタチを少し崩す方法も紹介します。


注)赤い丸や矢印は、操作の場所や方向を表すため
  に書き加えたもので、Photoshopが表示するわ
  けではありません。


文字の形に削る素材(RGB画像)を用意します。
大理石の写真などの、なるべく凸凹の少ない素材がよいでしょう。
ここでは素材集「具満タン」から、640*480pixelsの石の画像を使用しています。



チャンネルパレットで、端がめくれた紙のようなアイコンをクリックし、「#4」チャンネルを作ります
パレットが左図のようになればOKです。



この「#4」チャンネルに白色で文字を入れます
ここではTimesフォントを使い、大きさ100pixelsで入力しました。
「選択範囲」メニューから「選択範囲の解除」を実行してから次に進みましょう。
なお、文字を崩したり傾けたりする必要のない場合は、これからあとの3行程は読みとばしてください。



文字を崩していきます。
フィルタメニューの「変形」から「海の波紋...」を選びます。
「波紋の振幅数」「波紋の大きさ」ともに「2」に設定してOKします。



続いて「ノイズ」から「明るさの中間値...」を選び、半径を「2」にしてOKをクリックしてください。
ここまでで文字が適当に崩れたことと思います。



文字を傾けたい場合は、ここで動かしておきます。
レイヤーメニューの「変形」から「回転」を選び、マウスで好みの角度まで回転させてから、文字部分をダブルクリックして確定します。



選択範囲メニューから「選択範囲の読み込み...」を選びます。
チャンネルに「#4」を指定してOKをクリックして下さい。文字のまわりに選択範囲を示す白い点線が点滅しているはずです。



フィルタメニューの「ぼかし」の中から「ぼかし(ガウス)...」を選んでください。
この作例程度の大きさの文字の場合、半径4pixels前後が良いでしょう。
終わったら「選択範囲の解除」を行ってから次に進みます。



チャンネルパレットを見て下さい。
一番上の「RGB」の部分をクリックします。パレットが左図のようになっていればOKです。



フィルタメニューの「描画」から「照明効果...」を選びます。
まずテクスチャチャンネルに「#4」を指定し、「白を浮き上がらせる」のチェックを外します。
次に、光源タイプに「全指向性」を選び、左側のプレビュー画面で光源の中心と範囲を指定してください。光源の範囲は、文字を囲むくらいが適当でしょう。

他の数値は素材や好みによって変えて下さい。この作例での数値は以下の通りです。
 照度  17
 光沢  -20
 質感  -20
 露光量  0
 環境光 13




完成です。
トリミングし、縮小しています。




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