デタラメPhotoshop
番外編 : KPT3.0で虹を作ろう

非常に有名なプラグインフィルタの「Kai'sPowerTool」ですが、
買ってはみたものの、その効果の派手さに振り回されてしまって
ほとんど使うことがないという声を耳にします。
(私もその一人なのですが)

ここではその「Kai'sPowerTool」の使い方の一例を示してみたいと思います。
EXAMPLEでは「Photoshop単体でできる効果」を基本としていますので
これは「番外編」ということにしました。
なお、この作例はホームページを通じて知り合ったある方の質問から思い立ったものです。

※この画面はPhotoshop4.0のものですが、操作は3.0でもほぼ同じです。
違う部分は文で示してありますので、よく読んで下さい。



円形選択ツールを使って丸く選択します。
この円形が虹の軌跡(?)となります。
optionを押しながらドラッグすると円の中心から選択できます。また、shiftキーも併用することで、正円形に選択することができます。
うまく描けたら「選択範囲」メニューから「選択範囲の記録...」を実行してから、すぐに「選択範囲の解除」を実行してください(この作業は重要です)



レイヤーパレットの端がめくれた紙のようなマークをクリックし、新規レイヤー(レイヤー1)を作ります。
そしてこの「レイヤー1」全体を白で塗りつぶします
画面上は全体が真っ白になったはずです。



「選択範囲」メニューから「選択範囲の選択...」を選び、先ほど保存した選択範囲(RGB形式のファイルなら、「#4」というチャンネルになっているはずです。)を呼び出します。



「選択範囲」メニューから「境界をぼかす...」を選びます。
ここで適当な数字を入力します。(作例では横320pixelの画像に、10pixelのぼかしをかけています)
このぼかしの数値を大きくすると、虹の幅が広がることになります。



さていよいよKPT3.0の「グラディエントデザイナー」の出番です。
「フィルタ」メニューの「KPT3.0J」から「グラディエントデザイナー3.0」を選びます。
まず、画面下の中央にある小さな三角をクリックしプリセットメニューを呼び出します。カーソルを下方向に持っていくと様々な小さなグラデーション画像がたくさん現れます。ここで、好みの色を選んで下さい。あくまで色合いだけです。形やグラデーションの方向は気にしないで下さい。
色合いが決まったら、「モード」を「境界線バースト」にしましょう(最重要!)。画面中央のプレビューが虹のような形になったと思います。
あとは適当でかまいませんが、一応「ループ」は「A -> B、歪みなし」、「繰り返し」は「1回」、「不透明度」は「現在の選択を使用」数値は255、「適用モード」は「標準」にしておきましょう。
設定が終わったら一番右下のOKマークをクリックします。



ここまでで、レイヤー1に虹が描かれたと思います。真っ白い画面に虹だけが描かれている状態ならOKです。
虹がはっきりしすぎている場合は「フィルタ」メニューから「ぼかし(ガウス)...」をかけます。



レイヤーパレットを見て下さい。
レイヤー1の合成方法を「乗算」にします。背景の画像が現れましたね。
続いて新規レイヤーマスクアイコンをクリックします。(Photoshop3.0では、レイヤーパレットの右上にある三角形をクリックして「レイヤーマスクの追加」を選んで下さい)



虹の不必要な部分を消します。消しゴムツールでも良いのですが(この場合はレイヤーマスクも必要なし)、ここではツールパレットのグラデーションツールをレイヤーマスクに適用してみます。
Photoshop4.0では、グラデーションオプションのパレットで「黒、白」のグラデーションを選びます。3.0では、描画色を黒、背景色を白にしてグラデーションオプションの「スタイル」を「描画色から背景色へ」にします。
そして、左図のようにカーソルをドラッグします。この始点と終点の範囲が自然な感じでぼやけます。気に入らなければ何度もやり直してください。



上の操作で、レイヤーパレットは左のようになっているはずです。「レイヤー1」のマスクが、下の方が黒くなっていればOKです。
虹が濃いようなら、レイヤー1の透明度を下げましょう。




完成です。この手法は虹を作るだけでなく、「枠」を作成する事もできますし、
ある種の模様を作るのにも良いと思います。




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